高齢化社会と低栄養

わが国では少子高齢化が加速し、近い将来、一人の若者が一人の高齢者を支えるようになる、といわれています。もし、それが現実となれば、支える若者が働きながら高齢者の面倒をみるという、本当に厳しい状況を迎えます。

誰の身にも、いつかは老いが必ずやってきます。身体はだんだんと衰えていきますが、この老化促進の原因の一つが低栄養です。特にタンパク摂取が少ない人は手足が細く、足腰が弱くなります。骨格筋が衰弱するためで、これをサルコぺニアといいます。

サルコぺニアの人は病気やケガなどに弱く、その治療においても合併症や副作用が多くなることがわかっています。

サルコぺニアは一般的に、60歳以上の15~30%、80歳以上の50%以上の方に認められるといわれています。該当する年齢の人は、まず、ご自身が低栄養ではないかと疑ってみることが大切です。

 

サルコぺニアとタンパク摂取量

サルコぺニアは、男性のほうが年齢とともに顕著になってきます。その原因としては、たんぱく摂取量の減少が指摘されています。一方、女性は元々男性よりも筋肉量が少ないので、当初、差が目立ちませんが、やはりタンパクの摂取が減少すると一気にサルコぺニアになります。

 

若々しく生きるためには

アンチエイジング(抗加齢)が可能であれば、実年齢は高くとも身体年齢や精神年齢を若返らせることができます。そのためには、まず低栄養に陥らないように気を付けて、特にタンパク摂取が決して減少しないように心がけましょう。

 

企画:日本医師会 ~健康プラザより~

 

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